日本の炭焼き技術は世界一
竹炭を知る前にまず炭について簡単に知っておきましょう。
炭ははどうして燃えても無くならないのか?炭の原料、成分、構造は? |
炭焼き小屋へ:炭って何なんさ?
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炭じい |
炭焼きははなあ、先ず炭を作るための原料を採ってくる所からはじめニャあいかんわなあ。
炭にも色々あってのお。原料の木や竹の善し悪しにもええもんが出来るかどうかは、随分影響するんじゃ。
ええ木からは、やっぱしええ炭が出来るでのう。
んだが、最近はいい木はあんまし採れんくなったのお。
木炭の原料ちゅうと、ウバメカシ、ナラ、カシ、クヌギなんかじゃが、植林も多いしのお。 どんどん奥の山に行かん事には採れんくなってしまったのお。 一旦伐採をやると、元に戻るのには20年は掛かるんじゃ。
その点、竹はどんどん大きゅうなって、いくらでも採れるからのお。 原料には困らんし山を痛めん所がええの。
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炭子 |
でも、おじいちゃん。
炭って何でなくならないんよ。
だって、普通木を燃やすと灰になってなくなっちゃうやろ。
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たしかに、木は火をつければ燃えて灰になってしまいよるのお。
んだが、
炭を作るときには窯ん中で木が燃えるときに呼吸できんようにしてしまうんじゃ。 蒸し焼きにするゆうんかのお。
つまり、熱は加えるが燃えているようでも燃えとらん状態やな。 この加減は窯の穴の大きさでするんじゃが結構難しいんじゃよ。
聞くところによるとのお。日本じゃ1万年前から作られとったそうじゃ。 じゃが、その頃の炭はたき火の残りに砂を掛けて消した消し炭じゃな。
しかし間違いなく、日本の炭焼きの技術は世界一ゆうことじゃが。
つまり、わしもまんざらでもないちゅうことやな。
ハ〜ッ ハッ ハッ
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炭って真っ黒だけどなあ。 「燃えかす」じゃあないんだね。
じゃあ、炭って何で出来てるの?
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炭ちゅうんは、主な成分は炭素ちゅうやつやな。 真っ黒でよう燃えるんは炭素がいっぱいやからや。
んでも炭の成分は他にもよーさんあるのう。
もともと原料の木が大きゅうなるときに山から吸い上げた灰分(つまりミネラル)やらがたくさんつまっちょるでのお。
炭ちゅう字は「山の灰(ミネラル)」と書くやろお。
つまり炭ちゅうんは山から採ったミネラルの固まりでもあるちゅうことやな。
それとなあ、炭を作るともともとの原料の大きさからすると随分縮んでしまうんじゃが、それだけ栄養成分が炭に凝縮されるわけじゃな。
もひとつのおお。
炭にしても素材の構造はそのまま残るんじゃ。
じゃから木の細かい栄養やら水やらが通っていくチンマイ穴はのお、そのまんまの形で炭にも残るのお。
これは、竹炭を顕微鏡ゆう奴で写真撮ったところやな。 ようさん穴があるやろ。
一口メモ・・・簡単に自分で炭を作ろう!
小さい物なら炭は簡単に作ることが出来ます。
たとえば、バーベキューをやるときに、木片をアルミホイルでしっかり包んで真っ赤に燃えている炭の中にくべておきます。
すると、木は酸素がないため蒸し焼き状態になって炭が出来上がります。
この方法で木の実や松ぼっくりなどの炭も作ることが出来ますよ。
インテリアにもなります。 お試し下さいね。
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