今日あなたは竹炭焼き名人”白竹の炭じい”の竹炭焼き窯へ見学にやって来ました。
炭じいが竹炭の種類、竹炭、竹酢液の使い方など色々ご説明します。 竹炭の魅力をしっかり学んでいってくださいね。 孫の炭子、炭太郎もご一緒します!
※このお話は研究会のメンバーの実際の炭焼き取材体験を元に説明、アレンジを付け加え作成したものです。:竹炭活用研究会
登場人物紹介
炭じい | 炭子 | 炭太郎 | あなた |
白竹住吉(仮名) 年齢:不詳 炭焼き60年。竹炭に取り組み15年。知識も豊富で元気な爺さん。 |
小学校1年 炭じいの孫。炭じいが大好きで元気な女の子。山の炭焼きにも一緒に行く事が多い。 |
小学校4年生 炭子の兄。学校から帰ると炭焼きを手伝う。炭焼きは炭じいに仕込まれている。 |
竹炭に興味を持っている自然志向の都会人。 |
よーこんなとこまでござったのお。
わしゃ竹田の炭じいゆうて、竹炭焼いちょるんや。
まあ本当は住吉(すみきち)ちゅう立派な名前があるんじゃけんど、村のもんはみんな「炭じい 炭じい」 ちゅうとるわな。
まあ昔から山で炭焼きやっとったで、自然〜とそうなったんやろ。
むこうにおるんは、ワシの一番下の孫の炭子ゆうんや。 めんこいやろ〜。
毎日、裏の山んなかや表の川やらいっとるで、えらい炭みたく黒おなっとるが、炭子はほんまわ色白や。
こいつのオカアは色白じゃから大きゅうなったら色白の美人になるぞ。
お〜い 炭子〜 こっちゃこい〜
炭子
ダ ダ ダ ダ ダッ(走ってきた音)
な〜に? おじいちゃん
炭じい
炭子はのお、こん夏で6才になったの〜
もう学校いっとるでのお
炭子
うん!
でもおじいちゃん。 この人はだれなの?
今日はのう。 ここにおる人(あなたです)が、「竹炭焼き見たい」、ちゅうもんで色々教えちゃろ おもうとんじゃが。
まあ、昔は山のあちこちで、みんな炭焼きしとったんじゃ。 なんせ冬には何もやることがのうなってしまったからな。
それに炭も結構ええ(高い)値段で街のもんが買いに来とったでのお。
みんな山には自分の窯をもっとったもんや。 今は少なあなったでなあ。 何しろ若いもんもおらんでなあ。
おっても、しんどい炭焼きの仕事はやりたがらんのお。
これ!炭子 挨拶もせんと いかんじゃろ!
こんにちは! わたし 炭子っていうの。
よろしくおねがいします!
どうも、こん人は竹炭焼きを見たいちゅうことや。
最近は、どうも竹炭ちゅうもんがはやっとるう様やでの。
まあ、炭焼きちゅうもんは時間もかかるもんだで、ゆっくり見てきなさいや。
おおっ そういえば、ワシのこともな〜んも言っておらんかたかのお?
ワシんとこは、ここ(とある岐阜の山里)でもう10代目位になるのお。 はあ。 畑と田んぼもやっとるよ。 まあ食うにはこまらんが、何か知らんが炭焼きはず〜っとやっておるよ。
竹炭を本格的に焼きだしたのは15年くらい前からかのお。 昔から時々遊びみたいなもんで竹炭も焼いておったが、売りには出さんかったな。
竹の炭も、結構むずかしくてのお。 やっぱり、専用の窯をこしらえんと上等な竹炭はやけんのお。 竹には木炭と違って扱いが難しんや。 色んな森林組合の人も竹炭の焼き方教えてくれ、ちゅうてよく来るわな。
ワシの自己紹介はそんだけじゃ。まあ、いずれ詳しいことも話そうかのお。
んなら 窯ん方へぼちぼち行ってみるかあ。 炭子も一緒に行くか〜
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